この講座の目次はこちら
Android Studio 3.x / 4.0.1 をお使いの方はこちらをお読み下さい。
今回は
- 新しいプロジェクトの作成
- テーマの設定
を行なっていきます。
目次
動画
解説
1. プロジェクトを作成する
Android Studio を開いて Create New Project をクリックします。
Activity の選択
次にアプリのレイアウトを選択します。
今回は Empty Activity を選択して Next を押します。
Empty は「空っぽ」という意味で、Empty Activity(エンプティーアクティビティ)はナビゲーションやマップなどが入っていない空っぽのアクティビティを意味しています。
プロジェクト情報の入力
次にプロジェクトの名前・保存先などを入力していきます。
①アプリ名
アプリの名前を入力します。
②パッケージ名
ここで指定したパッケージ名は、アプリを Play ストアに公開した時に使われる applicationId(アプリケーションID)にも使われます。
同じ ID のアプリを公開することはできないので、他の人と重複しないパッケージ名にする必要があります。
また、Google Play ストアにアプリを公開した後にパッケージ名を変更することはできないのでご注意ください。
独自ドメインを取得してパッケージ名に使用するのが一番良いのですが、ドメインを持っていない場合は名前やニックネームでも問題ありません。
ウェブサイトの「住所」と言われるものです。例えば、
https://codeforfun.jp/android/ の codeforfun.jp の部分がドメインです。
③保存先
このプロジェクトの保存場所を指定します。
④言語
Java と Kotlin のどちらの言語を使うかを選択します。ここでは Java を選択してください。
⑤ミニマムSDK
SDK とは Software Development Kit(ソフトウェア・デベロップメント・キット)の略で、アプリの開発キットのようなものを意味します。
どの SDK を設定するかによって、どこまで古い機種に対応させるかを決めます。
- Android Studio 4.1 からは API 15 が選択できなくなったこと
- AdMob 広告の実装には API 16 以上を選択する必要があること
から、ここでは API 16 を選択してください。
今回はシンプルなアプリなので低い API でも問題ありませんが、開発するアプリに合わせてどの程度の古い機種まで対応させるのか考える必要があります。
Help me choose を押すと現在のシェアも確認することができます。
全て入力できたら Finish を押してください。プロジェクトの作成が始まります。
4. プロジェクトのファイルを確認
プロジェクトの作成が完了すると、画像のようにファイルが作成されていると思います。
プロジェクト作成時に EmptyActivity を選択したので MainActivity.java と activity_main.xml がセットで作成されます。
この MainActivity.java にクイズの機能を実装、activity_main.xml にクイズや回答ボタンなどを表示していきます。
簡単に言うと
- MainActivity.java → アプリのユーザーから見えない部分(機能)
- activity_main.xml → アプリのユーザーから見える部分(デザイン)
となります。
5. Gradleを確認
次にアプリの設定を確認しておきましょう。
画面左側のプロジェクト構造から Gradle Scripts → build.gradle(Module: app) を開きます。
build.gradle にはプロジェクト作成時に設定した applicationId や minimumSDK などアプリについての情報がまとまっています。
ここでは「compileSdkVersion と targetSdkVersion が 29 以上になっていること」を確認して下さい。
29以上になっていない場合
29 以上の数値にしてから、画面右上に出てくる「Sync Now」を押して下さい。
その他の設定
画面上部に2つのメッセージが表示されているかもしれません。
どちらも Android Studio の機能紹介のようなものですので
- Hide the tip
- Hide notification
を押して閉じてください。
それぞれのメッセージについて詳しく知りたい方は以下の記事をお読み下さい。
参考:【Android Studio】You can configure Gradle wrapper to~ の意味と使い方
【Android Studio】You can use the Project Structure dialog to ~の意味
6. テーマの確認
Android Studio では、ナビゲーションバーやボタンの色などがテーマとして用意されています。
画面左側のプロジェクト構造から res → values → themes → themes.xml を開いて下さい。
3行目あたりに以下のどちらかのコードが書いてあると思います。
ここでは name 属性にテーマの名前、parent 属性に継承する(使いたい)テーマを指定しています。
テーマは自分で細かくカスタマイズできますが、今回は Android で用意されている MaterialComponents 使いたいと思います。
細かい機能・デザインについては別のテーマになってしまうのでこの講座では触れませんが、今回は MaterialComponents でこのようなボタンを使う方法を紹介します。
parent 属性がすでに Theme.MaterialComponents.DayNight.DarkActionBar になっている場合は、このあとの設定は不要です。次の 第2回「クイズ画面の作成」にお進み下さい。
parent 属性が Theme.AppCompat.Light.DarkActionBar になっている場合は MaterialComponents を使えるように設定していきましょう。
7. テーマの設定
先ほど使った build.gradle(Module: app) を開いてください。
下の方に dependencies というコードがあるので
を追加してください。
1.2.1 は 2020年11月現在の最新バージョンです。新しいバージョンが出ている場合は、コードが黄色く変わって豆電球のアイコンが表示されるので、クリック → Change を押して下さい。
画面右上に表示される「Sync Now」を押して下さい。
処理が終わったら先ほどの themes.xml で
を
に変更して下さい。
これで MaterialComponents を使う用意ができました。
エラーが出てしまう場合は Android Studio を再起動してみて下さい。
次に行うこと
以上でアプリ開発の準備は完了です!次回はクイズ画面を作成していきましょう。
クイズアプリ開発講座の完全版について
もっとアプリ開発をしてみたい!自分のアプリをリリースしたい!という方のために、この講座の完全版をご用意しました。
完全版では
- SQLite Databaseを使ってのクイズ管理
- クイズカテゴリの選択
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などを実装していきます。
これらのコードはクイズアプリ以外にも利用できるコードばかりなので、今後アプリを開発していく時に必ず役立つと思います。
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初めてアプリを作るという方もぜひ挑戦してみてください

この講座では Android Studio で4択クイズアプリを開発しながら
- SQLite データベースの使い方
- カテゴリ別のクイズ出題
- AdMob 広告の実装
- Play ストアへのアプリの公開
- Google Play ゲームとの連携
を学ぶことができます。
アプリを開発するだけでなく、アプリをリリースして広告収入を得たいという方にオススメの講座です。