【Android Studio】Kotlinでつくるクイズアプリ講座 第4回「問題と選択肢の表示」
前回はクイズを出題するための用意をしました。
今回はリストからクイズを取り出して、実際にクイズ画面に表示してみましょう。
問題と選択肢を表示する
1. 問題と選択肢をセットする
showNextQuiz 関数に以下のコードを書きます。
3行目では quizData リストの0番目のクイズを取り出しています。
取り出したクイズは
mutableListOf("問題", "正解", "選択肢1", "選択肢2", "選択肢3")
という順番で要素が入っています。
それぞれ取り出して questionLabel と answerBtn にセットしていきます。
2. showNextQuiz 関数を呼び出す
アプリを起動したらすぐにクイズが出題されるように、onCreate 関数内で showNextQuiz 関数を呼び出します。
9行目を追加します。
3. アプリを実行する
アプリをエミュレータで実行してみましょう。
quizData リストの最初の要素である「北海道」の問題と選択肢が表示されたでしょうか?
4. 出題順をシャッフルする
MutableList には要素をシャッフルする shuffle 関数が用意されています。
たった1行書くだけで出題順をシャッフルすることができます。
6行目を追加します。
5. 選択肢をシャッフルする
次はボタンに表示する選択肢をシャッフルします。
MutableList の中に MutableList を入れた2次元リストにしたので、取り出した quiz も MutableList 型になっています。
同じように shuffle 関数を使いますが、今回は都道府県を取り出してからシャッフルします。
showNextQuiz 関数を以下のように書き換えます。
9行目
quiz リストは
mutableListOf("問題", "正解", "選択肢1", "選択肢2", "選択肢3")
となっています。
“正解”は正誤判定をするために使いたいので、シャッフルする前に取り出しておきます。
12行目
quiz.removeAt(0)
都道府県名はボタンに表示する選択肢ではないので削除しておきます。
15行目
quiz.shuffle()
都道府県名は削除したので、この時点で quiz リストに残っているのは正解と3つの選択肢です。
これら4つの順番を shuffle 関数を使ってシャッフルします。
シャッフルしてから解答ボタンにセットすることで、毎回違う順番で選択肢を表示できるようになります。
24行目
quizData.removeAt(0)
同じクイズが出題されないように quizData リストから問題を削除しておきます。
6. アプリを実行する
それではクイズがランダムに表示されるかエミュレーターで確認してみましょう!
ランダムに出題されるかを確認するために、一度アプリを終了して再度開いてみてください。
問題文が変わって、解答ボタンの順番もシャッフルされているでしょうか?
次に行うこと
次回はクイズアプリで一番重要な機能「正解・不正解の判定」を実装していきます。
ここまでのコード
- MainActivity.kt
-
package com.example.quizapp import android.os.Bundle import android.view.View import androidx.activity.enableEdgeToEdge import androidx.appcompat.app.AppCompatActivity import androidx.core.view.ViewCompat import androidx.core.view.WindowInsetsCompat import com.example.quizapp.databinding.ActivityMainBinding class MainActivity : AppCompatActivity() { private lateinit var binding: ActivityMainBinding private var rightAnswer: String? = null private var rightAnswerCount = 0 private var quizCount = 1 private val quizData = mutableListOf( mutableListOf("北海道", "札幌市", "長崎市", "福島市", "前橋市"), mutableListOf("青森県", "青森市", "広島市", "甲府市", "岡山市"), mutableListOf("岩手県", "盛岡市", "大分市", "秋田市", "福岡市"), mutableListOf("宮城県", "仙台市", "水戸市", "岐阜市", "福井市"), mutableListOf("秋田県", "秋田市", "横浜市", "鳥取市", "仙台市"), mutableListOf("山形県", "山形市", "青森市", "山口市", "奈良市"), mutableListOf("福島県", "福島市", "盛岡市", "新宿区", "京都市"), mutableListOf("茨城県", "水戸市", "金沢市", "名古屋市", "奈良市"), mutableListOf("栃木県", "宇都宮市", "札幌市", "岡山市", "奈良市"), mutableListOf("群馬県", "前橋市", "福岡市", "松江市", "福井市") ) override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) { super.onCreate(savedInstanceState) enableEdgeToEdge() binding = ActivityMainBinding.inflate(layoutInflater) setContentView(binding.root) ViewCompat.setOnApplyWindowInsetsListener(findViewById(R.id.main)) { v, insets -> val systemBars = insets.getInsets(WindowInsetsCompat.Type.systemBars()) v.setPadding(systemBars.left, systemBars.top, systemBars.right, systemBars.bottom) insets } binding.answerBtn1.setOnClickListener { checkAnswer(it) } binding.answerBtn2.setOnClickListener { checkAnswer(it) } binding.answerBtn3.setOnClickListener { checkAnswer(it) } binding.answerBtn4.setOnClickListener { checkAnswer(it) } quizData.shuffle() showNextQuiz() } // クイズを出題する private fun showNextQuiz() { // クイズを1問取り出す val quiz = quizData[0] // 問題をセット binding.questionLabel.text = quiz[0] // 正解をセット rightAnswer = quiz[1] // 都道府県名を削除 quiz.removeAt(0) // 正解と選択肢3つをシャッフル quiz.shuffle() // 正解と選択肢をセット binding.answerBtn1.text = quiz[0] binding.answerBtn2.text = quiz[1] binding.answerBtn3.text = quiz[2] binding.answerBtn4.text = quiz[3] // 出題したクイズを削除する quizData.removeAt(0) } // 解答ボタンが押されたら呼ばれる private fun checkAnswer(view: View) { } // 出題数をチェックする private fun checkQuizCount() { } }