<track>要素の使い方・サンプルコード
<track>
<track>要素は、<audio>要素や <video>要素などのメディア要素の子要素として置くことで、字幕・キャプションなどのトラック情報を指定することができます。
トラック情報は WebVTT(Web Video Text Tracks)形式のファイルで作る必要があります。
属性
default
デフォルトの <track> 要素を指定します。論理属性です。
<track kind="subtitles" src="en.vtt" srclang="en" default>
kind
トラック情報の種類を指定します。
値 | |
---|---|
subtitles(初期値) | コンテンツの字幕・翻訳を提供します。 |
captions | コンテンツの書き起こしを提供します。 |
descriptions | テキストによる動画コンテンツの説明・書き起こしを提供します。 |
chapters | チャプター移動などリソースを操作するためのデータを指定します。 |
metadata | ユーザーからは見えない、スクリプトが使用するデータです。 |
label
ユーザーから見えるテキストトラックのタイトルを指定します。
<track kind="subtitles" src="en.vtt" srclang="en" label="英語">
src
トラック情報ファイル(.vtt)の URL を指定します。
<track kind="subtitles" src="en.vtt" srclang="en">
srclang
テキストデータの言語コードを指定します。
kind 属性の値に subtitles を指定した場合は srclang 属性も定義する必要があります。
<track kind="subtitles" src="en.vtt" srclang="en">
主な言語コード | |
---|---|
ja | 日本語 |
en | 英語 |
es | スペイン語 |
de | ドイツ語 |
zh | 中国語 |
その他の言語コード:国際規格 ISO 639 – Wikipedia
グローバル属性
全ての HTML 要素に共通して使用できるグローバル属性はこちら
使用例
このサンプルでは、動画ファイルに英語と日本語の字幕をつけています。
HTML
<video controls width="400" src="sample.mp4">
<track kind="subtitles" src="en.vtt" srclang="en" label="英語" default>
<track kind="subtitles" src="jp.vtt" srclang="ja" label="日本語">
</video>
en.vtt
WEBVTT
1
00:00:00.100 --> 00:00:02.000
English Subtitle
2
00:00:03.000 --> 00:00:05.000
3 seconds passed.
3
00:00:06.000 --> 00:00:08.000
6 seconds passed.
jp.vtt
WEBVTT
1
00:00:00.100 --> 00:00:02.000
字幕を表示します。
2
00:00:03.000 --> 00:00:05.000
3秒経過しました。
3
00:00:06.000 --> 00:00:08.000
6秒経過しました。
実行結果